負のストロークの法則

種々のストロークは人にどんな作用をするのでしょうか。
実は、ストロークには決まった法則があるのです。
まず人は肯定的なストロークを欲しがります。しかしこれを十分に得れれない場合は、否定的ストロークを求めて行動します。「背に腹は代えられない」「ないよりまし」ということです。
親の愛情に不足を感じている子供は、叱られてもいいから親がこっちを向いてくれることを願います。また夫の愛情に飢えている妻が衝動買いをしたり、キッチン・ドリンカーになったりするのも、陰性のストロークを挑発しているのです。叱責や罵り雑言でもいいから「私に注目してほしい」というシグナルを出しているのです。
また条件付きのストロークは、しつけや社会化にとって欠かせないものですが、これだけを与えられ続けると、自分は真のストロークを受けるに値しない人間だと感じるようになります。常に他人の価値評価に左右され、本来の自分のあり方を見つけられなくなるのです。
成績や偏差値で愛の増減を体験してきた子供が、受験に失敗して自殺したり、大学に入って無気力症になる例に、この法則が見られます。条件がはずれた時、取り除かれた時に恐慌が起きるのです。
ストロークの扱いの難しさというものが、ご理解いただけたでしょうか。このうえにストロークには「貧しい者はさらに貧しくなり、富める者はますます富を増す」というストローク経済の法則と呼ばれるものがあります。
ストロークの蓄えは、銀行預金にたとえることができます。他人と交換するストロークは当然、収支があります。プラスの肯定的ストロークを与えすぎて、預金高が底をつく状態になると、疲労感や憂うつな状態に駆られ、閉鎖的になります。もはや与えることをやめてしまうので、見返りとしての肯定的ストロークが入って来なくなります。
子育てに疲れ果てた母親が家に閉じこもっている姿を想像していただければいいでしょう。早晩、彼女は限界にきてしまうでしょう。
しかしストロークの蓄えが75%~80%以上もあれば、生き生きとして楽しい気分でいられます「私は愛されている。私は大事な存在だ」という気持ちのストックがあるのですから、事に当たるとうまくいく場合が多く、その結果さらに自信が増すのです。そして他人から認められる機会も多くなり、さらに預金が増えるという仕組みになります。
ゲームは前述のように、肯定的ストロークが不足しているため、否定的ストロークでそれを補うことが習慣になってしまった人によって演じられる行動なのです。したがってゲームをやめる最も基本的な方法は、相手に対してもっと肯定的ストロークを増やすことなのです。
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