不登校はなる前から始まっている3


小さなストレスの積み重ねが自己肯定感を下げる

実は、不登校には、子供の自己肯定感の低さが関係しています。自己肯定感とは「自分に価値がある」「自分に満足している」というような、自分の存在意義や価値を肯定できる感覚のことです。

今の子供たちは、課題、部活、塾、習いごとなど、やるべきことがたくさんあります。
そして、子供は、やるべきことに向き合うたび「〇〇しなければならない。でも、できない」「〇〇しなければならない。でも、やりたくない」というように自分の感情と戦うことになります。

こうした感情との戦いの末、子供が自分の気持ちを優先し「できない」とか「やらない」という選択をすると、結果的に大人からは認めてもらえず「どうしてできないの?」「なんでやらないの?」などと言われます。

それを繰り返すうちに「自分はダメな人間なんだ」と思うようになっていきます。

このような日常の小さな「トライ&エラー」を繰り返すことによって、徐々に子供は自信を失い、何かトラブルが起こった時「もう無理だ!」と耐えることができなくなるのです。

子供の自己肯定感が下がっていくプロセスは、日常の小さなストレスの積み重ねなので、一般的に親は気づきません。

ですから、親からすると不登校は、急に始まったように思えますが、子供の心理から見てみると「不登校になる前から不登校は始まっている」ということが言えるのです。


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2024年4月4日